大学院研究生の臨床研究論文がJournal of Clinical Hypertensionから出版されました
大学院研究生の飯田 英和先生の執筆された論文「超高齢者における食塩摂取量、体重、血圧の関連性:須賀川研究」がJournal of Clinical Hypertensionより出版されました。飯田先生が着想し、主指導教員が解析論文化を指導しました。臨床研究イノベーションセンターが受託した、須賀川健康長寿事業からの成果です。臨床研究イノベーションセンターのOB・現スタッフの努力の賜物で成しえた研究です。須賀川市にも還元しうる知見を得ました。皆様のお蔭でありますため、筆頭著者・主指導教員ともにこの機会を頂いたことに大変感謝しております。研究の要旨は以下の通りです:
須賀川市の後期高齢者288名(平均年齢80歳)を対象に、一日食塩摂取量(田中式で推定)、体重と血圧上昇との関連を横断的に調査しました。一日食塩摂取量の平均は9.1g/日でした。食塩摂取量と体重の1標準偏差あたりの増加が、収縮期血圧4.1mmHg および5.3mmHg の上昇と関連しました。体重の1標準偏差あたりの増加が、拡張期血圧2.7mmHg の上昇と関連しました。生活習慣の変容により後期高齢者の血圧を管理できる可能性を示しました。