米国内科教授より、医学雑誌JGIMの編集長のご経験を伺いました。
米国の一般内科の学術雑誌JGIM (Journal of General Internal Medicine)の編集長をご経験され、カリフォルニア大学からプライマリ・ケア領域で多数の臨床研究の業績をあげられたRichard Kravitz先生より、「N-of-1 trialの実臨床や個人データへの応用」をご経験を交えながら御高話くださりました。福島県立医科大学臨床研究イノベーションセンター様が主催した講演会・研究会議で司会を務めさせて頂く機会を得たお蔭です。
このテーマ自体が面白かったですが、編集長としてのご経験も大変参考になりました。およそ1500編の投稿をさばいていたそうです。それぐらい投稿の数が多いと、トリアージせざるを得ないこともあります。Kravitz先生の場合は、タイトル、抄録を見て、テーマが雑誌に沿ったものであるかどうかを決断の根拠にされているようです。cover letterは、あまり参考にしていないようです。プロパガンダに基づいたアピールを見ることもあるので、レターだけではなくて中身を確認するということでした。改めてタイトルと抄録の重要性を再認識するお話でした。