古巣の研究室の小話-米国教授、とにかく論文を掲載させることが重要か

古巣の研究室の卒業生の中には、臨床医学雑誌のメジャー誌(NEJM, BMJ, JAMA, Lancet, Annals of Internal Medicine)に臨床研究論文を掲載された先生がいらっしゃいます。小職も、いつかは発信できればと思っております。その古巣の研究室の納涼会に先日参加して、元指導教官の福原俊一先生がお知り合いの米国の教授との意見交換のエピソードを話しておられました。その米国の教授が、メジャー雑誌に臨床研究論文を載せることよりも、とにかくどこかのジャーナルに掲載させることが優先だと話されていたそうです。現代ならば、自分の研究に関心のある研究者が、インパクトファクターに関係なく、文献検索して見つけることができるからだというのが理由でした。引用されるような研究であるかどうかも大事な評価軸となってきているようです。科学研究では今すぐ役に立たなくても真理の探索は大事だという意見もありますが、私たちが主に携わるのは臨床研究であるだけに、人の役に立てる研究を発信し続けることができればと改めて思いました。

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