サルコペニアの診断サポートツール「U-TEST」の論文がBritish Journal of Nutrition誌から出版されました。

主指導教員が参画したサルコペニアの診断サポートツール「U-TEST」の論文がBritish Journal of Nutrition誌から出版されました。
サルコペニアを簡便に診断するためのサポートツールを開発しました。今回は整形外科疾患のフィールドで研究を行いました。17項目のオリジナルの質問と患者の基本属性から機械的な選択を行い、最終的に2つの質問と2つの基本属性で構成される診断サポートツールをしました。
これを私たちは、U-TEST (U = Underweight, T = Thinning, E = Elderly, ST = Strength)と名付けました。既存のスクリーニング質問票であるSARC-Fと比べても識別能が優れており、本領域においての活用が期待されます。当分野の指導教員 栗田 宜明 が研究デザインの立案から始めたプロジェクトからの成果であり、解析・論文化までを支援しました。筆頭著者の紙谷先生(京都大学)にはオリジナルの質問項目の作成で中心的な役割を果たしてくださいました。脇田教授(関西大学)からは、インタビュー調査や項目作成で多大なる指導を賜りました。フィールドで協力してくださったあんしん病院の和田様や水野院長の深いご理解と継続的なご協力もあり、SPSS-OKスタディとしては第7弾の論文となりました。

Kamitani T, Wakita T, Wada O, Mizuno K, Kurita N#. (#corresponding author)
"U-TEST" - 整形外科患者におけるサルコペニアの簡便な診断サポートツール: SPSS-OK研究
British Journal of Nutrition 2021; 126: 1323-1330. doi:10.1017/S0007114521000106

SPSS-OKプロジェクトの第7報目となります。2つの質問と2つの患者属性からサルコペニアを診断するサポートツールを開発して、U-TESTと名づけました (U = Underweight, T = Thinning, E = Elderly, ST = Strength)。京都大学の 紙谷司先生が主筆で、あんしん病院の和田先生、関西大学の 脇田 貴文先生らとともに発信したチームプロダクトです。指導教員の栗田宜明が研究デザインの立案から始めたプロジェクトからの成果であり、解析・論文化までを支援しました。[※研究成果を発表した筆頭演者の紙谷司先生に対して、2022年2月25日に第6回日本栄養・嚥下理学療法研究会学術大会 大会長賞が送られました: 記事URL ]

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