片山 皓太 博士研究員
博士研究員
片山 皓太
Kohta Katayama, MD, PhD
1986年生まれ、大阪府出身。2012年大阪市立大学卒業、2017年10月福島県立医科大学 大学院医学研究科 臨床疫学分野の博士課程に入学。2023年3月博士課程修了(臨床疫学分野)、医学博士を取得。専門は総合診療。現職は聖マリアンナ医科大学 総合診療内科 助教。
高齢化が進み、多数の併存疾患を診ることができる総合診療医へのニーズが高まっています。総合診療が普及していくなか、自分でエビデンスを創っていく総合診療医が必要だと考えています。目の前の患者様や後輩の先生方に還元できる臨床研究を発信できるよう日々精進しています。
【研修歴・臨床歴】
2012年4月 水戸協同病院 初期研修
2014年4月 水戸協同病院 総合診療科 後期研修
2016年4月 水戸協同病院 総合診療科 チーフレジデント兼務
2017年4月 白河厚生総合病院 総合診療科 医員
2021年4月 国際医療福祉大学成田病院 総合診療科 病院助教
2022年4月 聖マリアンナ医科大学 内科学 総合診療内科 助教
【所属学会】
日本内科学会(総合内科専門医)
日本プライマリ・ケア連合学会(家庭医療専門医)
日本病院総合診療医学会(特任指導医)
Society of Hospital Medicine(International Member)
【主な臨床研究】
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Katayama K, Kurita N#, Takada T, Miyashita J, Azuma T, Fukuhara S, Takeshima T. (#corresponding author)嚥下リハビリテーションを受けた誤嚥性肺炎の高齢者における経口摂取開始のタイミングと院内アウトカムの関係性Clinical Nutrition 2022; 41: 2219-2225. doi:10.1016/j.clnu.2022.07.037
福島県白河市にある白河厚生総合病院に入院して摂食・嚥下リハビリテーションを受けた高齢者の誤嚥性肺炎の患者を対象に、24時間以内に口から食べ始めること(経口摂取の早期開始)が院内アウトカムとどのように関係するのかを分析しました。その結果、24時間以内に食べ始めた場合は、48時間以降に食べ始めた場合に比べて、口から食べられるまま退院できる可能性(経口摂取退院)が増えるという十分な証拠は得られませんでしたが、入院期間が短くなることがわかりました。慎重に嚥下機能を評価し、早期に口から食べ始めるかどうかを決めることで、誤嚥性肺炎の予後を悪化させずに入院期間を短縮できる可能性が示されました。この研究は、片山皓太先生(当時のシニアレジデント)が行ったもので、白河総合診療アカデミーの教員とともに力を合わせてチームで取り組んだものです。リサーチ・クエスチョンの明確化に高田先生・宮下先生・東先生・福原先生で指導され、リサーチ・クエスチョンの明確化・統計解析・論文化に竹島先生・主指導教員がコミットしました。[※研究成果が、福島民報 日刊に掲載されました。誤嚥性肺炎患者の経口摂取 1日以内再開で入院日数が短縮. 福島民報. 2022年10月25日 日刊20ページ. また、福島民友に掲載されました。誤嚥性肺炎の患者 入院24時間以内の食事再開 退院まで日数短縮 福島医大研究. 福島民友. 2022年10月25日 日刊20ページ.]
Katayama K, Meddings J, Saint S, Fowler KE, Ratz D, Tagashira Y, Kawamura Y, Fujikawa T, Nishiguchi S, Kayauchi N, Takagaki N, Tokuda Y, Kuriyama A.
Prevalence and appropriateness of indwelling urinary catheters in Japanese hospital wards: a multicenter point prevalence study.
BMC Infect Dis 2022; 22(1): 175.
【主な症例報告】
Katayama K, Ishizuka K, Tawara J, Kaji Y, Komuta M, Hayashi Y, Gomi H, Akahane M, Ohira Y.
Temporal Arteritis Caused by Tertiary Syphilis.
Internal Medicine 2023; 62(7): 1095-1097.
Katayama K, Gomi H, Shirokawa T, Akizuki H, Kobayashi H.
Bezold’s abscess in a diabetic patient without significant clinical symptoms.
IDCases 2017.
【著作など】
日経メディカルonline上のCadetto. Jpで“酸・塩基・電解質マネジメント”の題で2013年~2017年まで連載(http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/cadetto/practice/yueki/)