主指導教員が日本腎臓学会学術総会で教育講演を行いました。

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主指導教員の栗田が6月18日-20日に開催された第64回日本腎臓学会学術総会で教育講演を行いました。

指導教員は、「CKDを持つ人の「QOL」を重視した医療とは何だ? – 健康関連QOLと心理面からのアプローチ – 」のお題で講演しました。現在腎臓領域でも着目されつつある、PROやQOL、症状スケールや健康関連QOL、その他の心理指標との関係性を整理しながら、どのようにPROを臨床や研究で活用すべきかを概観しました。

およそ30年前にJAMAに掲載されたレガシィ論文を紐解きました。「患者様のQOLを重視した医療…」といったパワー・ワードが象徴するように、症状や機能がQOLと混同されて使われていることが、臨床研究論文にも多く見られる実態や(JAMA. 1994;272(8):619-26)、生物学的・生理的指標が、症状や機能、健康関連QOLやQOLとどのように関わりをもつかを概観しました(JAMA. 1995;273(1):59-65)。私たちのこれまでの臨床研究事例(透析患者の活力、腎・透析患者の健康関連ホープと治療アドヒアランス、身体の健康)を織り交ぜながら、お話させて頂きました。

発表内容は、お師匠様であった福原先生や研究で多大なるご支援をしてくださった脇田先生(関西大学)、柴垣先生(聖マリアンナ医科大学)、石橋先生(日赤医療センター)をはじめ、多くの皆様のご協力に基づくものでした。科学研究費補助金の助成を受けて実施し得たものです(基盤研究(B) 課題番号16H05216; 若手研究 課題番号18K17970; 基盤研究(B) 課題番号19KT0021)。

 

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