博士研究員の診断精度に関する臨床研究論文がPLOS ONE誌から出版されました

腰部脊柱管狭窄症診断サポートツール(LSS-DST)および腰部脊柱管狭窄症自己報告型問診票(LSS-SSHQ)の診断精度を評価した研究です。二次医療病院の整形外科外来3,331人の患者が対象となりました。整形外科医によるLSSの診断を参照基準としたところ、LSS-DSTとLSS-SSHQの感度はそれぞれ91.3%と83.8%、特異度は76.0%と57.6%でした。
博士研究員の 富永亮司 先生が主筆で、指導教員の 栗田 宜明 が、リサーチ・クエスチョンの明確化・デザインと解析計画・論文化でコミットしました。本学整形外科学講座の先生方、および他大学の先生方との共同研究の成果です。

Tominaga R, Kurita N#, Sekiguchi M, Yonemoto K, Kakuma T, Konno S-i. (#corresponding author)
腰部脊柱管狭窄症診断サポートツールおよび腰部脊柱管狭窄症自己報告型問診票の診断精度
PLOS ONE 2022; 17: e0267892. doi:10.1371/journal.pone.0267892

腰部脊柱管狭窄症(LSS)の診断サポートツールと自己報告型問診票の診断精度を、1657施設の整形外科外来のセッティングで検証し、北米脊椎外科学会(NASS)のLSSの臨床記述と比較しました。診断サポートツールと自己報告型問診票の診断精度は、それぞれ91.3%と83.8%、特異度は76.0%と57.6%であり、感度においてNASSの臨床記述よりも優れました。主指導教員はリサーチ・クエスチョンの明確化・研究デザイン・論文化でコミットしました。本学の整形外科学講座や他大学の先生方との共同成果です。

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