指導教員の執筆した研究論文が、米国NPOのウェブサイト記事(Home Dialysis Central)の中で引用されました。
指導教員の執筆した研究論文「慢性腎臓病患者における健康関連ホープと治療のアドヒアランスとの関係性」が、米国NPOのウェブサイト(Home Dialysis Central)記事の中で引用されました。腎代替療法の選択肢を患者さんがより良く理解するための医療者のコミュニケーションの中で、ホープを持たせることの重要性をサポートする文献の1つとして引用されました。
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おりしも、第65回日本腎臓学会学術総会(6月11日)のワークショップで「腎代替療法選択における共同意思決定に必要な構成要素・アウトカムと本邦での実態に関する臨床疫学的検討」と称して発表の機会を頂き、腎代替療法選択の場面でもホープは重要と提言させて頂いておりました。私どもが一つ一つ積み重ねてきた事を紹介していただけるのはありがたく、嬉しいことです。
成人の慢性腎臓病(CKD)の病期(ステージ)と健康関連ホープ尺度(HR-Hope)との関係性、およびHR-Hopeとアドヒアランスの負担感・身体指標との関係性を横断的に分析しました。HR-Hopeスコアが高いほど、水分制限・食事制限の負担感が軽く、収縮期血圧が高くないことがわかりました。HR-Hopeスコアは、保存期ステージ5の参加者で最も低く、ステージ5DのHR-Hopeスコアはステージ4と同程度でした。
CKDの治療アドヒアランスは、健康に関連するホープをどの程度持っているかに依存しており、そのホープはCKDの病期によって異なる可能性があることを示しました。
科学研究費補助金の助成(基盤研究(B) 課題番号16H05216; 研究代表者:柴垣有吾; 研究分担者:福原 脇田 栗田)を受けて実施した研究です。のちに、腎代替療法についての選択肢を患者さんが理解するための対話法に関するトピックを掲載している米国NPOのウェブサイト記事の中で、本研究論文が引用されました[米国Home Dialysis Central:How to Talk to Patients About Home Dialysis: Four Steps for Professionals]。
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