Preference for anti-phospholipase A2 receptor antibody assay in patients with suspected membranous nephropathy: a survey study on medical practice after publication of Japanese Guidelines for Nephrotic Syndrome 2020
Sasaki S, Shimizu S, Nakaya I, Miyaoka Y, Koizumi M, Nishiwaki H, Sofue T, Ishimoto T, Kurita N*, Wada T*. (*co-last authors)
膜性腎症が疑われる患者における抗ホスホリパーゼA2受容体抗体測定の選好:ネフローゼ症候群診療ガイドライン2020年版発行後の診療実態調査
Clinical and Experimental Nephrology
2024;
28:
531-538.
doi:10.1007/s10157-024-02462-1
「エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン2020」の出版に伴い、原発性膜性腎症が疑われるネフローゼ症候群に対する診断検査「抗ホスホリパーゼA2受容体(PLA2R)抗体」の使用実態と使用の選好を調査しました。
2021年11月から12月にかけて、306の施設で勤務する427名の腎臓専門医からウェブアンケート調査に回答をいただきました。その結果、現職場での測定経験があったのは140名(32.8%)でした。腎生検の禁忌のない原発性膜性腎症が疑われる症例では、回答者の147人(34.4%)が抗PLA2R抗体検査を測定する意向を示しました。
さらに、現在の職場の限られたキャパシティーと職場や患者への検査費用の負担が測定を妨げている可能性も示唆されました。
京都大学の佐々木先生が主筆となり、多くの先生方のご支援を頂きながら進めて達成できた成果です。主指導教員は特に調査の計画と解析、論文化でコミットしました。