変形性関節症/osteoarthritis

Wada O, Kurita N#, Kamitani T, Mizuno K. (#corresponding author)
大腿四頭筋筋力との関係性を脂肪量と下肢筋肉量に分けて分析することの臨床的意義:SPSS-OK研究
Clinical Rheumatology 2020; 39: 1655-1661.

変形性膝関節症およそ1800脚を分析した研究です。減量は変形性膝関節症のすべての症例に推奨されていますが、減量と大腿四頭筋筋力の関係を分析した研究が限られていました。BMIで25kg/m2までは大腿四頭筋筋力が高くなる一方で、25kg/m2を超える場合は大腿四頭筋筋力の違いは明らかではありませんでした。BMIの代わりに脂肪量でみると、脂肪量と大腿四頭筋筋力は逆U字の関係があり,痩せすぎでも太り過ぎでも筋力は低下することが示されました。減量をBMIで考えるよりも、脂肪量と筋肉量に分けて考える必要性を提唱しました。全文読めます[free-fulltext]。

Wada O, Kurita N#, Yamada M, Mizuno K. (#corresponding author)
変形性膝関節症におけるX線重症度、位相角(PhA)、大腿四頭筋筋力の関係性:SPSS-OK研究
Clinical Rheumatology 2020; (inpress)

変形性膝関節症およそ2200脚を分析した研究です。バイオインピーダンス測定で得られる位相角(PhA)は、X線重症度が高いほど低い値となり、その傾向には性差がある可能性が示唆されました。また、位相角(PhA)が大きいほど、大腿四頭筋筋力が高くなることが示されました。大腿四頭筋筋力を評価するために、位相角に着目することも重要であることを示しました。主指導教員が研究デザインの立案・解析・論文化を支援しました。筑波大学の山田実教授との共同研究でもあり、このご縁をいただいたことと、プロジェクトの支援をして頂いている皆様に感謝しております。全文読めます[free-fulltext]。

Kurita N#, Kamitani T, Wada O, Shintani A, Mizuno K. (#corresponding author)
変形性関節症において、痛みや炎症を伴う状況での筋肉バイオマーカーとサルコペニアの関係性をひも解く:SPSS-OK研究
Journal of Clinical Rheumatology 2019; (inpress)

変形性関節症およそ1400症例を対象にした研究です。クレアチンキナーゼ(CK)の値が低いほど、サルコペニア(筋肉量が減り、筋力が落ちることによる症候群)であることが分かりました。変形性関節症に伴いやすい炎症や痛みは、サルコペニアと関連がありませんでした。アウトカムのサルコペニア基準がアジア版でも、ヨーロッパ版でも、結果は同じでした。今後は、CKなどを含めた臨床情報の組み合わせで診断が可能であるか検討する予定です。