症例報告/case reports

Iyoda T, Kurita N#, Takada A, Watanabe H, Ando M. (#corresponding author)
The American journal of case reports 2018; 19: 360-364. doi:10.12659/AJCR.908570

ニボルマブ投与後に生じる腸炎の治療に関しての症例報告です。大学院研究生として在籍している伊與田友和氏が、御自身の医療現場での経験を題材に報告を行いました。伊與田氏は当時、坪井病院の薬剤師として活躍していました。弊分野の教員が論文の書き方を指導いたしました。今ではNature Reviews Clinical Oncologyにも引用されています。

Kurita N, Ito T, Shimizu S, Hirata T, Uchihara H.
Diabetes Care 2014; 37: e198-e199. doi:10.2337/dc14-1252

この症例報告では、DDP-4阻害薬のビルダグリプチンを服用した患者に薬剤性肝障害が発生した事例を報告しました。ビルダグリプチンを服用している間に行われたリンパ球幼若化試験(DLST)は陽性でしたが、他のDDP-4阻害薬に切り替えた後に肝障害が改善し、DLSTの結果も陰性化が確認されました。そのため、この肝障害はビルダグリプチンに特異的なものであると考察しました。この報告は1事例についての報告に過ぎませんがDiabetes Care誌に掲載されました。それから8年後には、この症例を引用して、イギリスのビッグデータを使用した観察研究論文がDiabetes Care誌に掲載され、DDP-4阻害薬全体で急性肝障害が増加することが示されました。この報告は、常に進歩が続く医療の現場で、私たちが何を学ぶことができるかを示しています。私たちは、患者の安全を最優先に考えると同時に、未知の有害事象の可能性も追及することがいかに重要であるかを再認識しました。

Kurita N, Kotera N, Ishimoto Y, Tanaka M, Tanaka S, Toda N, Fujii A, Kobayashi K, Sugimoto T, Mise N
Crohn病に合併した血管沈着優位の二次性アミロイド腎症
Clinical Nephrology 2013; 79: 229-232. doi:10.5414/CN107151
[ UpToDateに引用されました ]

UpToDateに引用されました [overview of amyloidosis]。また、ジャーナルの表紙に採用されました。