下部尿路症状/LUTS

Hasegawa A, Omae K, Kirihana Y, Yaginuma K, Meguro S, Matsuoka K, Hata J, Sato Y, Ogawa S, Ogata Y, Sato A, Nozaki T, Omoto T, Kuraya H, Nishigori H, Go H, Yasumura S, Fujimori K, Hosoya M, Hashimoto K, Kurita N, Kojima Y, and The Japan Environment and Children’s Study Group.
International Journal of Urology 2026; 33: e70661. doi:10.1111/iju.70661

全国出生コホート研究(エコチル調査)により、母親の養育スタイルと幼児の夜間おむつ使用との関連を検討しました。65,765組の横断解析および54,915組の縦断解析の結果、子どもに規律や行動上の期待を示し、対話を通じて導く養育スタイル(Authoritative:権威型)、および親の指示や規律を重視する養育スタイル(Authoritarian:権威主義型)は、4歳時までの夜間おむつ使用の継続が少ないことと関連していました。母親の養育環境が幼児期の夜間おむつ使用パターンに関連する可能性が示唆されました。

本研究は、福島県立医科大学泌尿器科学講座の長谷川先生が研究の遂行と論文執筆を担い、責任著者の大前先生が研究指導の中心を担いました。前職で指導教員であった栗田も、研究デザインの検討、統計解析のアプローチおよび結果の解釈や論文執筆の助言でに貢献しました。

Omae K, Kurita N, Takeshima T, Naganuma T, Takahashi S, Yoshioka T, Onishi T, Ito F, Hamaguchi S, Fukuhara S, and The Sukagawa Study Group.
地域在住の高齢者における転倒の予測因子としての過活動性膀胱の意義
The Journal of Urology 2021; 205: 219-225. doi:10.1097/JU.0000000000001344
Omae K, Kurita N#, Takahashi S, Fukuma S, Yamamoto Y, Fukuhara S, and The Sukagawa Study Group (Collaborators: Iida H, Niihata K, Tominaga R). (#corresponding author)
AGEs蓄積と過活動膀胱(OAB)の関係性:須賀川研究
Asian Journal of Urology 2021; 8: 189-196. doi:10.1016/j.ajur.2020.03.004

終末糖化産物(AGEs:Advanced Glycation End-products)が蓄積しているほど、過活動膀胱である可能性が高いか否かを検証した横断研究です。過活動膀胱は、尿意切迫感(突然にトイレに行きたくなって我慢ができない状況)を中心に、頻尿・夜間頻尿・失禁を伴うものです。膀胱組織における終末糖化産物の関与を示唆する先行研究があったにもかかわらず、健常な後期高齢者においては、過活動膀胱との関連性があるとはいえませんでした。ネガティブスタディーは一般的にアクセプトされにくいですが、臨床研究教育推進部の大前先生が辛抱強く研究を続けて出版されました。臨床研究イノベーションセンターが受託している須賀川市の健康長寿事業から生まれた成果です。主指導教員が解析・論文化で参画させていただいたことに、感謝しております。全文お読みいただけます[free-fulltext]。

Omae K, Yamamoto Y, Kurita N, Takeshima T, Naganuma T, Takahashi S, Ohnishi T, Ito F, Yoshioka T, Fukuhara S, and The Sukagawa Study Group
健康な地域在住超高齢者における歩行速度と過活動膀胱:須賀川研究
Neurourology and Urodynamics 2019; 38: 2324-2332. doi:10.1002/nau.24148
Haga N, Kurita N, Yanagida T, Ogawa S, Yabe M, Akaihata H, Hata J, Sato Y, Ishibashi K, Hasegawa O, Kojima Y
ロボット支援下前立腺摘出術における、有棘性縫合糸による縫合が組織ダメージと下部尿路症状の縦断変化へ与える影響
Surgical Endoscopy 2018; 32: 145-153. doi:10.1007/s00464-017-5649-z
[ 紹介記事(研究支援) ]

前立腺がんの手術治療時に使われる縫合糸の違いで、手術後の尿道・尿道周囲の傷害の程度や、排尿の機能・QOLに一時的な違いが生じることを示しました。当時、泌尿器科学講座におられた羽賀先生がリサーチ・クエスチョンを考案され、弊分野の教員が、研究計画・解析論文化で参画させていただきました。この論文が発信されてから2年後の2020年度、羽賀先生は福岡大学医学部 腎泌尿器外科学講座の主任教授にご就任されました [詳しくはこちら]。

Kurita N, Yamazaki S, Fukumori N, Otoshi K, Otani K, Sekiguchi M, Onishi Y, Takegami M, Ono R, Horie S, Konno S, Kikuchi S, Fukuhara S
地域在住の成人では、過活動膀胱の症状の程度は転倒に関連する:LOHAS研究
BMJ open 2013; 3: e002413. doi:10.1136/bmjopen-2012-002413
[ 海外学会誌紹介記事 ]

過活動性膀胱(かかつどうぼうこう)と転倒の関係性を分析した横断研究です。過活動膀胱は、尿意切迫感(突然にトイレに行きたくなって我慢ができない状況)を中心に、頻尿・夜間頻尿・失禁を伴うものです。過活動性膀胱の症状が重症であるほど、転倒との関連が強くなることを明らかにしました。福島県只見町・南会津町の地域住民(40歳以上、平均68歳)が対象となっています。平成20年より実施されているLOHAS研究からの成果で、京都大学医療疫学分野の福原教授、本学整形外科学講座の菊地先生・紺野教授、順天堂大学泌尿器科学講座の堀江教授のご縁で研究をさせていただくことができました。米国泌尿器科学会の医学誌で紹介されました。[海外学会誌紹介記事]