業績

Naganuma T*, Takahashi S*, Takeshima T, Kurita N, Omae K, Yoshioka T, Ohnishi T, Ito F, Fukuma S, Hamaguchi S, Fukuhara S, and the Sukagawa Study Group (*equally contributed).
コホートプロファイル:日本の超高齢集団に基づくコホート(須賀川研究)
International Journal of Epidemiology 2021; 50: 727-727h.
Kamitani T, Wakita T, Wada O, Mizuno K, Kurita N#. (#corresponding author)
"U-TEST" - 整形外科患者におけるサルコペニアの簡便な診断サポートツール: SPSS-OK研究
British Journal of Nutrition 2021; 126: 1323-1330.

SPSS-OKプロジェクトの第7報目となります。2つの質問と2つの患者属性からサルコペニアを診断するサポートツールを開発して、U-TESTと名づけました (U = Underweight, T = Thinning, E = Elderly, ST = Strength)。京都大学の 紙谷司先生が主筆で、あんしん病院の和田先生、関西大学の 脇田 貴文先生らとともに発信したチームプロダクトです。指導教員の栗田宜明が研究デザインの立案から始めたプロジェクトからの成果であり、解析・論文化までを支援しました。

Kurita N#, Wakita T, Fujimoto S, Yanagi M, Koitabashi K, Suzuki T, Yazawa M, Kawarazaki H, Shibagaki Y, Ishibashi Y. (#corresponding author)
ホープレス(絶望感)とうつが進行期慢性腎臓病と透析患者のサルコペニアを予測する:多施設コホート研究
The Journal of Nutrition, Health & Aging 2021; 25: 593-599.

成人の慢性腎臓病(CKD)の健康関連ホープ尺度(HR-Hope)/うつとサルコペニアの関係性を縦断的に分析しました。HR-Hopeスコアが低いほど、サルコペニアなり得る可能性が示されました。この関係とは独立に、うつであると、サルコペニアとなり得る可能性が示されました。
科学研究費補助金の助成(基盤研究(B) 課題番号16H05216, 研究代表者:柴垣有吾, 研究分担者:福原 脇田 栗田;  若手研究 課題番号18K17970)を受けて実施した研究です。

Tsugihashi Y, Hirose M, Iida H, Hayashi S, Yasunaka M, Shirahige Y, Kurita N, and the ZEVIOUS group.
在宅医療患者における要介護度分類の妥当性を日常生活機能・サルコペニアの主観的な指標から検証する:ZEVIOUS研究
Geriatrics & Gerontology International 2021; 21: 229-237.

東京・奈良・長崎で在宅医療を受ける患者の要介護度と自己報告による生活機能・身体機能との関係性を横断的に分析しました。生活機能は国際生活機能分類(ICF)を反映するWHODAS2.0で、身体機能はサルコペニアのスクリーニングで用いられるSARC-Fで評価しました。要介護度が高くなるほど、自己報告に基づく生活機能や身体機能のレベルが低下することを示しました。
長崎在宅Dr.ネット・医療法人社団鉄祐会・天理よろづ相談所白川分院と奈良県内でご活躍の先生方とチームで行う、ZEVIOUS研究(Zaitaku Evaluative Initiatives and Outcome Study)の成果(チームプロダクト)です。

Kurita N#, Wakita T, Ishibashi Y, Fujimoto S, Yazawa M, Suzuki T, Koitabashi K, Yanagi M, Kawarazaki H, Green J, Fukuhara S, Shibagaki Y. (#corresponding author)
慢性腎臓病患者における健康関連ホープと治療のアドヒアランスとの関係性:多施設横断研究
BMC Nephrology 2020; 21: 453.

成人の慢性腎臓病(CKD)の病期(ステージ)と健康関連ホープ尺度(HR-Hope)との関係性、およびHR-Hopeとアドヒアランスの負担感・身体指標との関係性を横断的に分析しました。HR-Hopeスコアが高いほど、水分制限・食事制限の負担感が軽く、収縮期血圧が高くないことがわかりました。HR-Hopeスコアは、保存期ステージ5の参加者で最も低く、ステージ5DのHR-Hopeスコアはステージ4と同程度でした。
CKDの治療アドヒアランスは、健康に関連するホープをどの程度持っているかに依存しており、そのホープはCKDの病期によって異なる可能性があることを示しました。
科学研究費補助金の助成(基盤研究(B) 課題番号16H05216; 研究代表者:柴垣有吾; 研究分担者:福原 脇田 栗田)を受けて実施した研究です。

Wada O, Yamada M, Kamitani T, Mizuno K, Kurita N#. (#corresponding author)
変形性股関節症における位相角(PhA)・重症度と大腿四頭筋筋力との関係性:SPSS-OK研究
Clinical Rheumatology 2021; 40: 1539-1546.

変形性股関節症およそ1100脚を分析した研究です。バイオインピーダンス測定で得られる位相角(PhA)は、X線重症度が特に重度のときに低い値となることがわかりました。また、位相角(PhA)が大きいほど、大腿四頭筋筋力が高くなることが示されました。大腿四頭筋筋力を評価するために、位相角に着目することも重要であることを示しました。主指導教員が研究デザインの立案・解析・論文化を支援しました。筑波大学の山田実教授との共同研究でもあり、このご縁をいただいたことと、プロジェクトの支援をして頂いている皆様に感謝しております。

Omae K, Kurita N, Takeshima T, Naganuma T, Takahashi S, Yoshioka T, Onishi T, Ito F, Hamaguchi S, Fukuhara S, and The Sukagawa Study Group.
地域在住の高齢者における転倒の予測因子としての過活動性膀胱の意義
The Journal of Urology 2021; 205: 219-225.
Wada O, Kurita N#, Kamitani T, Mizuno K. (#corresponding author)
大腿四頭筋筋力との関係性を脂肪量と下肢筋肉量に分けて分析することの臨床的意義:SPSS-OK研究
Clinical Rheumatology 2020; 39: 1655-1661.

変形性膝関節症およそ1800脚を分析した研究です。減量は変形性膝関節症のすべての症例に推奨されていますが、減量と大腿四頭筋筋力の関係を分析した研究が限られていました。BMIで25kg/m2までは大腿四頭筋筋力が高くなる一方で、25kg/m2を超える場合は大腿四頭筋筋力の違いは明らかではありませんでした。BMIの代わりに脂肪量でみると、脂肪量と大腿四頭筋筋力は逆U字の関係があり,痩せすぎでも太り過ぎでも筋力は低下することが示されました。減量をBMIで考えるよりも、脂肪量と筋肉量に分けて考える必要性を提唱しました。全文読めます[free-fulltext]。

Wada O, Kurita N#, Yamada M, Mizuno K. (#corresponding author)
変形性膝関節症におけるX線重症度、位相角(PhA)、大腿四頭筋筋力の関係性:SPSS-OK研究
Clinical Rheumatology 2020; 39: 3049-3056.

変形性膝関節症およそ2200脚を分析した研究です。バイオインピーダンス測定で得られる位相角(PhA)は、X線重症度が高いほど低い値となり、その傾向には性差がある可能性が示唆されました。また、位相角(PhA)が大きいほど、大腿四頭筋筋力が高くなることが示されました。大腿四頭筋筋力を評価するために、位相角に着目することも重要であることを示しました。主指導教員が研究デザインの立案・解析・論文化を支援しました。筑波大学の山田実教授との共同研究でもあり、このご縁をいただいたことと、プロジェクトの支援をして頂いている皆様に感謝しております。全文読めます[free-fulltext]。

Omae K, Kurita N#, Takahashi S, Fukuma S, Yamamoto Y, Fukuhara S, and The Sukagawa Study Group (Collaborators: Iida H, Niihata K, Tominaga R). (#corresponding author)
AGEs蓄積と過活動膀胱(OAB)の関係性:須賀川研究
Asian Journal of Urology 2021; 8: 189-196.

終末糖化産物(AGEs:Advanced Glycation End-products)が蓄積しているほど、過活動膀胱である可能性が高いか否かを検証した横断研究です。過活動膀胱は、尿意切迫感(突然にトイレに行きたくなって我慢ができない状況)を中心に、頻尿・夜間頻尿・失禁を伴うものです。膀胱組織における終末糖化産物の関与を示唆する先行研究があったにもかかわらず、健常な後期高齢者においては、過活動膀胱との関連性があるとはいえませんでした。ネガティブスタディーは一般的にアクセプトされにくいですが、臨床研究教育推進部の大前先生が辛抱強く研究を続けて出版されました。臨床研究イノベーションセンターが受託している須賀川市の健康長寿事業から生まれた成果です。主指導教員が解析・論文化で参画させていただいたことに、感謝しております。全文お読みいただけます[free-fulltext]。